【競馬予想】2019/10/06:凱旋門賞
ピーケンニュース
競馬予想
魂みたいなものは置いてきた
ディープインパクトの魂
今シーズンの我が中日ドラゴンズは全日程を終了。結果は5位で7年連続Bクラスという結果だったものの、個人的には9月に入ってからスカパープロ野球セットを契約するほど最後まで楽しませてもらったシーズンだった。開幕当初から今シーズンは非常にポジティブで、やはりファミリーとして生え抜きの活躍そして抜擢がすべて。苦労を見てきた息子が活躍する父親の気持ちそのもの。公式戦で選手の引退試合が行われなかったシーズンは史上初めてだったのではないか。山井投手も吉見投手も藤井選手も来期まだユニフォームを来ていることの証明。来シーズンに向けてドラフトと秋季キャンプとまだまだオフシーズンも楽しみ。
毎日楽しく見ていた世界陸上も今日で終わり。男子やり投げとマイルリレーで締め。
閑話休題。
歴史の壁を超えることの難しさを教えてくれる凱旋門賞。ディープインパクトが出走した年のレースは一度先頭に立つも内から外から差されるレースの印象もさることながら、解説の岡部元騎手がフォルスストレートで早目に進出する豊騎手に向けて「まだまだ、まだや!」といきなり叫び出し、差されてからも食い下がると「大丈夫、大丈夫や!」と、解説というか応援していたのが印象深い。冷静でストイックな求道者的なイメージでいたのが、NHKの生中継であそこまで感情を出す姿に胸を打つものがあった。
そのディープインパクトが今年亡くなった。そして初挑戦のスピードシンボリからちょうど50年の節目にあたるそう。結果に直接関係があるものではないが、壁に挑んだ関係者達の努力がもう結実してもいいのではないか、改めてそんな気分にさせてくれる。
海外サッカークラブのホームスタジアムではファンが亡くなるとグラウンドに散骨をすることが出来るそう。死してなお魂はそこにあり。だからホームでは奇跡が起こる。積み重ねた歴史の重み。
悔しい想いをした人達の魂はきっと背中を押してくれる。ディープインパクトの魂もきっとロンシャンにある。
凱旋門賞好走馬とその馬体重
凱旋門賞を好走した日本馬には決定的な特徴がある。
2018:牡4:クリンチャー:488kg → 17着
2017:牡4:サトノダイヤモンド:506kg → 15着
2017:牡7:サトノノブレス:510kg → 16着
2016:牡3:マカヒキ:502kg → 14着
2014:牝3:ハープスター:476kg → 6着
2014:牡5:ジャスタウェイ:498kg → 8着
2014:牡5:ゴールドシップ:506kg → 14着
2013:牡5:オルフェーヴル:464kg → 2着
2013:牡3:キズナ:488kg → 4着
2012:牡4:オルフェーヴル:456kg → 2着
2012:牡8:アヴェンティーノ:508kg → 17着
2011:牡4:ヒルノダムール:470kg → 10着
2011:牡5:ナカヤマフェスタ:462kg → 11着
2010:牡4:ナカヤマフェスタ:464kg → 2着
2010:牡3:ヴィクトワールピサ:506kg → 7着
2008:牡5:メイショウサムソン:514kg → 10着
2006:牡4:ディープインパクト:438kg → 3着(失格)
2004:牡7:タップダンスシチー:506kg → 17着
2002:牡4:マンハッタンカフェ:504kg → 13着
1999:牡4:エルコンドルパサー:472kg → 2着
1986:牡4:シリウスシンボリ:500kg → 14着
1972:牡5:メジロムサシ:488kg → 18着
1969:牡6:スピードシンボリ:466kg → 着外
※3着以内抜粋
2013:牡5:オルフェーヴル:464kg → 2着
2012:牡4:オルフェーヴル:456kg → 2着
2010:牡4:ナカヤマフェスタ:464kg → 2着
2006:牡4:ディープインパクト:438kg → 3着(失格)
1999:牡4:エルコンドルパサー:472kg → 2着
馬体重は凱旋門賞前後の馬体重から推定値としたものだが、好走馬の最高体重はエルコンドルパサーの472kg。単純にでかい馬は合わないのではないかと考える。オルフェーヴル以後はハープスターが470台で出走があるが牝馬としてはでかい。
海外競馬ではレース前の馬体重を計測しないところがほとんどなので、検討要素に馬体重がなることはないが、出走する日本馬に適性があるかの判断材料としては有効ではないだろうか。
※今回出走する日本馬の前走馬体重
Cキセキ:506kg
Dブラストワンピース:536kg
Eフィエールマン:480kg
Eフィエールマン
長い前段にはなったが今年の凱旋門賞はフィエールマンを応援したい。馬体重480kgは先週の時点で滞在先のニューマーケットにてそれくらいの馬体重だったそう。今週は当週追い切りをやってロンシャンには前日空輸入りだから460〜470台での出走か。4歳夏を越した時点で馬体重がデビュー当時と変わっていないので、今後も大きく増えることはなく適性ありと見る。
枠番も2番で内枠を引き当てた。今年は直線入口の仮柵が外されるオープンストレッチシステムが採用されるらしい。土曜のレースを見たが1レースもオープンストレッチがなく、レース当日にならないと各騎手どういう乗り方になるのかよくわからないが、Cデムとユタカタケが当日のレースに乗るので情報は日本チームには共有されるか。あとはルメール騎手におまかせ。
母のリュヌドールはフランス産馬。父はディープインパクト。ストーリーは出来上がっている。
ルメール騎手の悲願は日本競馬の悲願
先週のスプリンターズステークスでのルメール騎手には脱帽。タワーオブロンドンは絶対にないと思っていたが、直線入口ではダノンスマッシュよりもリナーテよりも前にいた。しかも川田騎手を内に閉じ込めながらのコース取り。まいりましたからのすみません。
ルメール騎手はフランス在籍時も含めて凱旋門賞を勝ったことがない。2着が4回。最後の2着はディープインパクトの年でプライドに騎乗していた。2着が4回は日本馬の実績とも同じ。いろいろなものがリンクする。
ラグビー代表を見ていて思うのは、彼らは国のために戦っているのではなく、国を代表して命と誇りをかけているんだと思う。見ている側がそれに対して何を想うかは見る側の勝手。それがスポーツだ。
外国人騎手ではない。ルメール騎手は日本競馬の騎手であり、日本競馬の代表。JRA騎手試験を日本語で受けさせられ、勝利インタビューは日本語で受け答える。昨年は年間200勝を達成。年明けの開催は冬休みを取って乗らない。
フィエールマンは体質が弱くレース間隔を空けて慎重に大事に走ってきた馬。それが札幌記念から中6週で海外挑戦。かかる負荷を想像するとこれがラストランの可能性もある。生涯究極の仕上げだろう。
強い馬は一頭いるが裏を返せば一頭しかいない。例年よりチャンスはある。相手も前例がない三連覇という歴史の壁に挑戦している。
がんばれ、フィエールマン、
がんばれ、ルメール。
まとめ
◎:Eフィエールマン
あとがき
そういえばキングカズが「魂みたいなものは置いてきた」のもフランスワールドカップだったなぁ・・・。厳密にはキャンプ地のスイスなんだけど。皆見てるってことで。
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筆者:たないさん
競馬歴21年。ロサードに魅せられて薔薇一族を追っかける。複勝で一世風靡。トゥザヴィクトリー→ローズバドのエリザベス女王杯あたりが馬券のピーク。年間プラス収支を有馬記念につぎ込み当たればドロップアウトしようと毎年チャレンジするも人生で一度も有馬記念的中がないのが売りだったが、ここ二年的中してしまい、今年こそ今年こそが一年を生きる糧ではなくなっている。競馬以外で好きなものは中日ドラゴンズ、リヴァプール、そして家族。