ピーケンニュース

勝ち時計:5分02秒9

かなり熱も引いたどころかもはや忘れたであろうこの時期にあえて冷静に触れておきたい我が中日ドラゴンズのお前問題。ピンクレディーだったか山本リンダだったか日本語がどうだとかそんなことは実際どうでもよく、ことの本質は歴史を軽んじているということに尽きる。 時はかの暴力団一掃問題の2008年にさかのぼる。野球応援団は団員の名簿リストを球団に提出することが求められたが、中日私設応援団は名簿の提出を拒否。これにより球場から応援団が一掃されるという自体が発生。鳴り物応援が球場からなくなる異常自体を重く見た中日球団がオールスター休みを利用して公式応援団を設立するところから歴史は始まる。私設応援団に参加していたクリーンな人、以前吹奏楽部だった人達、現役学生、社会人、ドラゴンズを愛してやまないそんな急増メンバー達でオールスター明けのホーム初戦を迎える。迎えたチャンスの場面、応援団が奏でる楽曲こそがピンクレディーのサウスポーであった。え?サウスポー?急増だから定番曲しか無理だったんだなと。でもだったら紅にしろよと。クソだせーなと。迎えた次のチャンス、またサウスポーかと。さくらんぼでいいじゃねーかと。迎えた次のチャンス、マジかよまたサウスポーかよ。っていうかサウスポーしか流れてねーよと。 いろいろ端折るが残りのこのシーズンは最後までサウスポーオンリー。クライマックスでもサウスポー。チャンステーマがサウスポーしかないというのは球場の外野応援を生きがいにするようなファンには地獄。外野ファンが激減してもおかしくないようなそんな状況。私設応援団が作詞作曲していた応援歌は著作権を主張して使えないという事情だったが、打って打って打ちまくれとか井端とかタイロンのファンファーレとか、いろいろ以前のクソつまらん中日応援からようやくバリエーションが増えて充実期を迎えていたまさにそんなとき。 サウスポー(笑)と罵られながらも毎年少しでも応援が楽しめるようにと改良を重ねて、昨今では日本ハムの北の国からみたいなここぞのチャンステーマとして「お前が打たなきゃ誰が打つー!」の一斉掛け声から始まる形にようやく落ち着いた。これは公式応援団の血と涙と努力以外の何物でもない。あれから10何年、球団がお前が打たなきゃ誰が打つタオルなんて代物も公式グッズとして販売するくらいになった。 そして冒頭のお前問題に繋がるわけだが、今後有観客での野球開催が再開されるようになったとして、お前の応援には引き続き自粛を求めるのだろうか。 繋がりで考えてみる 3強人気の2頭は休み明け。重賞勝ちがあり皐月賞が3歳初戦だった馬は過去20年で2例だけ。昨年の勝ち馬サートゥルナーリアと2017年のレイデオロ(5着)のみ。同じノーザンファーム生産馬の?サリオスは問題ないだろうが、実績のないノースヒルズ生産馬の?コントレイルは不安材料。ただ雨上がりの回復馬場は内しか伸びない馬場になることが多く、そうなれば1枠1番は圧倒的有利。 今回の皐月賞は皆勝ちたい牡馬クラシックとして騎手×調教師×生産者の繋がりを重視してアプローチしてみたい。要はノーザンファームの馬をどうやって取捨するのか理由付けしたいだけ。 ※過去20年での騎手×調教師×生産者の重賞成績(レーン騎手は海外短期免許騎手の合算成績) ※中山単回と中山複回は生産者問わず全生産者の重賞成績 ※今回出走する馬との成績は除く 3強では?コントレイルが福永×矢作×ノースヒルズの組み合わせだと?コントレイルしか重賞出走がなくデータとしては無し。既にG1を勝っているのでケチを付ける必要はない。 ?マイラプソディはワールドプレミアしかりアドマイヤビルゴしかり、武豊×友道×ノーザンで今後のメインストリームになりそうな組み合わせ。クラシックではワールドプレミアとユーキャンスマイルで菊花賞にて実績がある。?ラインベックの岩田康×友道×ノーザンは過去には多くの実績があるが、現在厩舎のメインどころは武豊>福永>岩田で3番手かという印象。?ヴェルトライゼンデの池添×池江泰×ノーザンは実績がない。ドリームジャーニーもオルフェーヴルも生産者が白老で、ノーザンの有力馬は池添騎手には回って来ていない。 ?マイラプソディ 抵抗勢力の本命は当然3強からではなく?マイラプソディ。前走は圧倒的人気を裏切っているが、スローのヨーイドンではよさが出ないのだろう。野路菊ステークスでは超スローで勝っているが6頭立てで相手は全員500万以下の弱メンバー。どこまでも伸びそうな印象を受けた京都2歳ステークスはレース上がり36.4で自身の上がり35.9。若葉ステークスからキメラヴェリテは一定のペースで行くと思われるのと、明日の馬場は回復しても稍重で高速馬場にはならず、この馬向きの流れと馬場になる可能性が高い。あとは先行出来る馬ではないので3強のどれに付いて行くか。外を回したのでは勝負にならない。ユタカタケのコース取りがすべて。 相手は同じハーツクライ産駒の?サリオス。実質こちらが本命みたいなもの。レーン騎手の初日は全鞍単勝4.9倍以上に支持されるもすべて馬券外。散々な初日ではあるが強い雨も影響していただろうし、中山経験は昨年有馬記念の1鞍のみ。日曜は堀厩舎の全面バックアップもあり全開。このような状況化で国にすぐ帰れなくなるようなリスクもあるが来日するような男。間違いなく信頼出来る。 まとめ ◎:?マイラプソディ ○:?サリオス あとがき 大雨による極悪不良馬場で5分もかかるレースをオジュウチョウサンが快勝。3頭競走中止でシングンマイケルは最後の障害で力尽きる壮絶な競馬。5分以上を要した中山グランドジャンプと中山大障害は過去4例しかない。中山大障害の1〜3着馬に徹底マークを受けるもまったく異にせず。しかも終始舌を出して遊びながら走っていたのは驚嘆のひとこと。後から自分の競馬人生を振り返ったとき、オジュウチョウサンの現役時代を見れていることは間違いなく三指に入るくらいの馬。 年末の中山大障害こそは是非とも中山競馬場で心底見たい。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 筆者:たないさん 俺プロ:https://orepro.netkeiba.com/mydata/mytop.html?id=13922579 競馬歴21年。ロサードに魅せられて薔薇一族を追っかける。複勝で一世風靡。トゥザヴィクトリー→ローズバドのエリザベス女王杯あたりが馬券のピーク。年間プラス収支を有馬記念につぎ込み当たればドロップアウトしようと毎年チャレンジするも人生で一度も有馬記念的中がないのが売りだったが、ここ二年的中してしまい、今年こそ今年こそが一年を生きる糧ではなくなっている。競馬以外で好きなものは中日ドラゴンズ、リヴァプール、そして家族。
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